白内障の手術

白内障の手術は、眼球レンズの濁った水晶体を超音波で砕いて取り出し、人工のレンズを入れる方法で行います。
はじめに手術が問題なく行えるかを調べる検査を行います。
通常、白内障手術で使用されている眼内レンズは単焦点眼内レンズというもので、遠近のどちらか一つの距離に合わせたレンズとなります。
検査にはどちらの距離にあわせた度数のレンズを入れるかという打ち合わせも含まれます。
当院では日帰りでの手術を行っております。

検査内容

  • 視力、眼圧、屈折検査
  • 眼底検査(網膜の状態を調べる検査)
  • 細隙灯顕微鏡検査(水晶体の濁りの状態を調べる検査)
  • 角膜内皮細胞検査(角膜の内皮細胞の減少を調べる検査)
  • 眼軸長検査(眼内レンズの度数を決める)
  • 問診、血液検査(健康状態の確認)など

手術の手順

手術は局所麻酔の上で行います。
手術時間は患者様の目の状態で異なりますので詳しくはお尋ね下さい。

眼球を切開し、水晶体の前嚢を切開します。

水晶体の核と皮質を超音波で砕き、吸引して取り出します。(後嚢とチン小帯は残します)

残した後嚢の中に、眼内レンズを挿入します。

※手術後は十分に休憩を取って頂いてお帰り頂けます。
※眼内レンズは直径6mm程度で、後嚢に固定するためにループが付いています。
一度眼内レンズ挿入すれば、取り替える必要はございません。

白内障手術後について

手術直後は、目が充血することがあります。
また、目がゴロゴロする、涙がでる、目がかすむといった症状が出ることもありますが、これらの症状はおよそ数日から1~2週間程で治まります。
手術後、数ヶ月は定期的にご来院頂き、経過観察を行いながら感染症などの予防を行います。
術後は安静が第一ですが、疲れない程度に眼を使う事は問題ありません。
しかし、違和感やまぶしさを感じたり、色調の異変などを感じるようであれば専用の眼鏡をご用意致します。

手術後の注意点

  • 洗顔や洗髪は一週間避けて下さい。
  • 不潔な手で眼をこすったりしないで下さい。
  • ぶつけたり、転倒しない様にお気をつけ下さい。

ほとんどの方が、手術後1ヶ月から3ヶ月程で視力が回復し安定してきますので、この時期に視力にあわせた眼鏡の処方を行います。